施術についてtreatment
腰部捻挫(腰痛症)2024.09.17
「骨折・脱臼の無血治療」医学博士 金井良太郎著より
原因
家庭では植木鉢、扇風機など重量物や空のバケツをひょいと持ち上げた時、朝の洗面時に僅かに伸展しても起こる。
職場では重量物(鉄材、石材)などを扱う時に頻発する。
ゴルフ、テニス、柔道の練習、競技中にも頻発する。
好発年齢
身体柔軟な幼少年期には少なく、20歳すぎる青年期より成人、高齢者に至るほど頻度が増大します。
腰部捻挫の本態
- 腰椎の正常な運動範囲をこした過度の腰椎運動が原因である。腰部の伸展、屈曲、左右の屈曲、腰椎の回旋等の運動が制限を超えて強制されたとき。
- 腰椎から第5腰椎に至る各椎骨をつなぐ脊柱の椎間靭帯の、第5腰椎と仙骨、骨盤骨を結ぶ靭帯が僅かに一部断裂、挫断されるか、あるいは靭帯が相当な部分断裂を受けたときである。
- 高度な捻挫にあたっては椎間靭帯の断裂に加えて腰部諸筋肉の断裂損傷を伴う。即ち椎間靭帯、腰部諸筋肉はその一部断裂である場合もあり、全靭帯全筋層の断裂など損傷の程度は多様である。
- 強靭な椎間靭帯、諸筋が自体に断裂なく、付着部の骨面を剥離することもしばしば見られる。
- 極めて高度な腰部捻挫にあっては、腰椎骨の横突起、棘上突起、各椎骨をつなぐ関節突起の骨傷、骨折すら合併するものがある。
- 腰部捻挫のうちに椎間靭帯が原位置から脱位するものもある。
治療法
※当院では急性期には患部を押したり、ひねり強圧を加えたりしません。
- 初検時検査、問診に時間をかけます。腫脹、疼痛、熱感著明の方の施術は、上記の腰部捻挫の本態にもとづき、手当、施術処置を行います。
- 損傷部の内出血防止→患部を良肢位にて冷罨法(アイシング)します。
- 全身の健康状態の観察→バイタルチェック、水分補給。
- 自宅での生活状況の確認→相談しながら最善の策を考えます。
- 施術法:患者様の動きによって損傷部の傷口を悪化させないようコルセットと動作指導
- 内出血が治ったら軽擦マッサージで血行促進を計り筋力低下を防止する。
- ◎早く治したい方:はり灸がおすすめ
内出血の吸収と痛みの回復を早める為にご本人の了解あれば鍼灸治療が効きます。
特に、良導絡治療は、急性のぎっくり腰に著効します。 - 運動療法はベッドで腹臥位、背臥位、四つんばい、つかまり立ち、スクワット、徐々に行う。
- 患部へは温罨法を充分に行い、マッサージ療法の後、操体法で無理なく回復を早めます。
- ◎ヨガ式健康法:運動法にヨガの呼吸法と全身ほぐしのやさしい体操で筋力、体力、若さを取り戻しましょう。
埼玉県越谷市袋山1320-3
東武スカイツリーライン大袋駅 徒歩 3分